今日の少女漫画は、深見じゅん先生の『悪女(わる)』です。
80年代のなつかしい少女漫画。
2022年のドラマでは今田美桜さんがヒロインを主演されました。
2度も実写化されたこの作品の原作少女漫画の魅力を紹介します。
おすすめポイント!
- 働くすべての人に読んで欲しい漫画
- 頑張るヒロインを応援したい!
- やさしい恋愛に癒される
- 80年代の名作、なつかしい漫画
ネタバレを含みますのでご注意ください。
「悪女(わる)」あらすじ
落ちこぼれ新人社員の田中麻理鈴。
明るく元気なのが取り柄。
ある日会社で会った男性社員にひとめぼれするが名前すら分からずにいた。
そんな中、配属先の謎の先輩・峰岸さんから声を掛けられ・・・
「あなた、出世したくない?」
出世をすれば彼に近づける!
困難にもめげず、仕事に奮闘する麻理鈴の出世と恋はどうなる?
はたして麻理鈴はどこまで出世できるのでしょうか。そして憧れの男性には会えるのか。 がんばれ麻理鈴!
「悪女(わる)」登場人物
田中 麻理鈴(まりりん)
三流大学を四流の成績で卒業し、コネ入社の落ちこぼれ社員。
ひとめぼれした男性を探すために出世を目指す。
底抜けに明るい元気の持ち主。
酒豪。オセロが強い。
峰岸 雪
同じ部署で働く先輩。
他の社員からも一目置かれる謎めいた存在。
麻理鈴を出世に導いてくれる。
T・Oさん
麻理鈴がひとめぼれした男性社員。
会社のロビーで麻理鈴の落とし物を拾ってくれた相手。
顔以外のことは何一つ分からなかったが、次第に明らかになっていく。
小野 忠
近江物産で進められる謎のプロジェクト「C」のチーフ。
麻理鈴のことを嫌っている。
その他にもたくさんのクセの強い社員が登場します。 会社っていろんな人がいますよね〜
「悪女(わる)」見どころと感想
この漫画は働くすべての人に読んでほしい漫画です。
なぜならこの漫画の中に「働くということ」の秘訣が集約されているから。
一社員だけでなく、上司も、会社のトップの方にも読んで欲しい。
すべての人が考えさせられる社会派漫画と言っても過言ではありません。
『悪女』を読み進めると「なるほど!」と思うことがたくさん出てきます。
私がおもしろいと思ったポイントをご紹介します。
アップダウンのサクセスストーリー
人生は勝負だと思わずにいられません。
大事なのは努力・戦略・行動力。
勝負をするには戦略があり、その方法を先輩である峰岸さんが教えてくれます。
まずは地固めという努力が必要で、地固めしているから結果が出る。
それを行動していく麻理鈴。
流れだけでは掴めないチャンスを次々と自分の手で引き寄せていきます。
掴んだかと思ったチャンスもジャマをされ、また振り出しに。
打たれてもはい上がっていくアップダウンのサクセスストーリーが何ともおもしろいです。
麻理鈴の恋どうなる?
あこがれの人、T・Oさんを探す麻理鈴。
ただがむしゃらに追っているだけではなく、時々のぞく不安やとまどいにも共感できます。
なかなか近づけないもどかしい展開にやきもき。
ですが、恋が働く原動力って素晴らしい!
人生の醍醐味ですね。
最終的に麻理鈴の恋がどうなるのか、楽しみなところです。
心に響くことば・名言
たくさんの心に響くことばに思わずメモを取りました。
・玉の輿とは
・出世する人としない人の違い
・社会に出て一番大切なことは何か
・いい上司の条件 など
何とも奥深い。
30年以上前の漫画なので時代背景はもちろん違います。
今の時代ならアウトなことも数々。
ですが「働くうえで大事なこと」という本質は変わりません。
現代にも当てはめて読むことができるのではないでしょうか。
「悪女(わる)」時代を感じる魅力ある表紙絵
ここで印象深い表紙絵を紹介します。
6巻
お酒にタバコ。麻理鈴らしさ全開!
普段はおしゃれに無関心な麻理鈴ですが、6巻の表紙では「らしさ」が出ています。
右手にワイングラス、そして左手にはキセル。
全37巻のうち、2巻と6巻の表紙は麻理鈴がタバコを持っています。
連載がスタートした1980年代は少女漫画の全盛期。
不良を主人公とした作品も人気がありました。
お酒にタバコを楽しむ麻理鈴は、その時代の等身大のヒロインなのだと思います。
時代の違いにもぜひ注目してみてください。
31巻
31巻の表紙絵がなぜ好きかと言われると。
こんな髪型してませんでしたか?(笑)
悪女に出てくる女性の髪形や服装が当時の流行を映し出しています。
流行りはめぐりめぐってくるもの。
なつかしいと感じる人。
レトロ可愛いと新しく感じる人。
当時のファッションを楽しめる作品です。
「悪女(わる)」2度の実写ドラマ化!
悪女は2度テレビドラマになっています。
1992年に石田ひかりさん主演、そして2022年4月に今田美桜さん主演で放送されました。
2度目では、麻理鈴役に今田美桜さん、峰岸雪役に江口のりこさん。
向井理さんに高橋文哉さんも。
みなさん役柄ぴったり。
いまの時代にこの作品が、どのように実写化されているのかが見どころです。
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「悪女(わる)」を読むには
今日ご紹介した「悪女(わる)」はいかがでしたか?
漫画を読み終える頃にはもう麻理鈴の大ファンになってしまいました。
原作の絵が可愛くカラーもきれい。
全巻コレクションしたいという気持ちになりますが、いま『悪女』を紙のコミックで手に入れるのは難しいです。
完結より25年以上経過している作品。
売られているものは中古本しかありません。
再版してほしいですね。
電子書籍なら大人買いして一気見も!保管場所を取らず、外出先でも読めるのでおすすめです。